【No.08】ハセガワの1/700 戦艦 三笠を作ってみました。

今回は、ハセガワのウォーターラインシリーズ、1/700 戦艦 三笠を純正のエッチングパーツを使用して製作していきます。
ハセガワのキットを製作するのは、今回がはじめてですので楽しみです。

それでは、続きをどうぞ。

仮組み

パーツのゲート処理は、ランナーから慎重に切り離したのち、シャインブレードで仕上ていきます。
シャインブレードの切削力は最強です。
これがあれば面倒なゲート処理が少し楽しくなります。

ケースに固定するための工作を行います。
マスキングテープで位置を仮止めしてドリルで削穴し、ゼリー状の瞬間接着剤でナットを船体側に固定しました。

煙突の内部は、ファンネルキャップを接着する前に黒色で塗っておきます。

仮組みを行い、パーツの整合や塗装の手順などを確認しておきます。

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艦底の塗装

はじめに艦底部を、艦底色で塗っておきます。

木甲板の塗装

今回は、マスキングテープによる板目の塗りわけに挑戦してみました。

・タン+白
・タン
・タン+茶色
の3色をマスキングを繰り返しながら塗り分けてみました。

仕上にMr.ウェザリングカラーのステインブランで木甲板をウォッシングしました。

とてもいい感じです。

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エッチングパーツの取り付け

船体パーツとまとめて塗装できるものは、この段階で船体に取り付けていきます。
エッチングパーツの接着には、瞬間接着剤のゼリータイプとサラサラタイプを使い分けるのがポイントです。
ゼリーで仮止めしてから、サラサラを流し込んで固めていきます。

手すりや階段などはエッチングパーツのみで塗装して、最後の組み立て時に接着します。

私は、ロックタイトの瞬間接着剤を使っています。
とても使い易いのでお勧めの商品です。

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船体・甲板のマスキング塗装

艦底色の部分をマスキングしていきます。
側面と艦底部を1枚のマスキングテープで貼ると、側面側の粘着面が小さいのでテープの戻ろうとする力に負けて側面側のテープがめくれてくるので、側面は側面だけで短冊状にカットしたテープでマスキングし、カドの部分をマスキングゾルでカバーする方法でマスキングしました。

主砲の台座の曲線部分のマスキングは、カッティングマットのガイドラインを利用してテープを切り出したものを使うと曲線部分も滑らかなラインでマスキングできます。

きれいに塗り分けることができました。

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筆による部分塗装

筆塗りですが、なるべくエアブラシを活用して塗っていきます。

カッター類の塗り分けは、下側から軍艦色を吹いて、上側からリノリウム色やタン色を吹いておきます。
エアブラシの吹き付け角度さえ気をつければ、側面まで塗装が回ることはありませんのでマスキングは必要ありません。
そして、最後に上面のカッターのふちや構造物のみを筆で塗り分けていきます。

軍艦色は筆ムラが目立たない色ですので、筆塗りはなるべく軍艦色なるようにしてやるときれいに仕上がります。

煙突上部を塗り分けました。

天窓の再現

キットでは、天窓はデカールで再現することになっていますが、今回は塗装で再現してみます。

下地にシルバーを塗ってから、クリアブルーを重ねました。
下地のシルバーがいい感じに光を拾ってくれます。

組み立て

個別に塗装しておいた機銃等を接着していきます。

機銃等の細かいパーツはランナーのまま塗装して、最後にゲート部をリタッチしてやると楽です。

この段階で塗装済みの手すりや階段のパーツを接着していきます。

ハセガワの純正エッチングパーツの手すりはとても親切設計で、折れ点には折れ目が入っており、折れ目に合わせて折っていけば、艦橋のような複雑な形状の手すりも比較的簡単に接着することができました。
これは素晴らしいです。

きつい曲線部の手すりは、筆の柄などを利用してあらかじめ曲げておくときれいに仕上がります。
もちろん、ここもちゃんと直線部と曲線部の境目には折れ目が入っていました。

ゆるい曲線部の手すりは、船体の形状に合わせながら、少しずつ流し込み接着剤で固定していきます。

組み立て完了です。

※ここでは、艦首のクレーンを付け忘れています。

エナメル塗料によるスミイレ

主砲、副砲の砲身の穴、艦橋の窓部分を、エナメル塗料のフラットブラックでスミイレします。

エナメル塗料は下地のラッカー塗膜を犯さないのではみ出てしまったもエナメル溶剤で拭き取れば容易に修正することができます。
砲身の穴を黒くぬるだけで一気に精密感がアップしました。
最後に、ゴールドで菊花紋章を塗装しました。

ウォッシング・サビ表現

ウォッシングとサビ表現には、お気に入りのMr.ウェザリングカラーを使用します。

はじめにマルチブラックでディテールの影になる部分に塗っていき、専用の薄め液で塗りすぎた箇所や境界をボカしていきます。

↑ウォッシング前
↓ウォッシング後

ウォッシングをすることによって、ディテールの凹凸が強調されています。
サビ表現に入る前に、一旦、光沢クリアーを吹いて、マルチブラックのウォッシングを保護しておきます。
これをしておかないと、サビ表現のときの拭き取り時にせっかくしたマルチブラックのウォッシングまで台無しになってしまいます。

サビ表現には、ステインブラウンとラストオレンジを使用します。

いい感じに仕上がりました。

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空中線張り

空中線にはメタルリギングの0.1号を使用しました。

三笠は、今まで製作してきた艦船模型とは空中線の張り方が少し違うので資料集めに苦労しました。
1/350のキットには詳細な張り線図が付いているようで、どこかにその資料が載ってないかとネット探索を頑張りましたが、詳細な図を見つけることができず、結局、張り線は三笠記念公園の写真を参考に張ってみました。

今回は、すごくきれいに張れたと思います。
正面からみたときの張り線のシンメトリーがすごく美しいです。

完成

今回の戦艦 三笠の製作は過去、最高傑作に仕上がったと思います。

とくに、木甲板の塗装、エッチングパーツの取り付け精度、空中線については得るものがあり、手ごたえを感じています。

上達を感じると、模型製作が楽しくなりますね。
次回作もこのぐらいのレベルで製作できればなと思います。

敵機直上!!

完成写真を撮ってケースをそぉ~っと被せようとしたとろ、、、

あれっ、、、

!?

ケースの高さが足りなくてマストが干渉することが発覚。。

いや、ホント。
マストが折れなくてよかったです。

この段階でのマスト及び空中線の破損は、敵機直上!!急降下!!でした。
いや、ホント、
助かった。。

今後は仮組みの段階で、対空警戒、厳となせです。

一回り大きいケースの穴の位置を移植。

これにて本当に完成です。

完成写真

最後までご覧頂ありがとうございました。
次回、製作記をお楽しみに。

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ハセガワ 1/700 戦艦 三笠 ディテールアップエッチングパーツ

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