【No.03】1/35 ドイツ・Ⅳ号戦車D型制作記

こんにちは、ZBOKです。
アニメ・ガルパンを見るまでは戦車にはさほど興味がなかったのですが、アニメを見てからはいつかは作ってみたいと思っていました。
今作が戦車模型初挑戦となりますので、以前購入してあった『AFVモデル塗装ガイド』という参考書をお手本にして製作を進めていきます。

仮組

ゲート処理はランナーからニッパーで切り出し、そのままシャインブレードで仕上げています。
シャインブレードを導入してからゲート処理の作業効率が大幅に向上しました。
シャインブレードの切削力は本当に素晴らしいです。

↓レビュー記事↓
シャインブレードを使ってみたら、驚きの性能でした。【ステンレス製ヤスリ】

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マフラーに合わせ目ができますので本体に取り付ける前に処理してあります。

組み立てには2種類のタミヤセメントを使用しました。
普通タイプと流し込みタイプです。
細かいパーツの接着には流し込みが便利できれいに仕上がります。

砲塔には空薬莢受けが再現されています。

合わせ目処理

砲塔やマフラーの目立つ箇所に合わせ目がありますので処理していきます。
合わせ目処理の方法はタミヤセメントで融着させて処理しますが、処理が不十分だった箇所の修正は瞬着クリアパテで修正していきます。
キズ埋めにラッカーパテを使うとある程度の乾燥時間を取らないといけませんが、瞬着クリアパテなら数分で切削作業に入ることができ作業効率を大幅に向上させることができます。

きれいに消えてくれました。

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サーフェイサー処理

サーフェイサー処理には、キズの確認、塗装の下地色の統一、塗装の食い付きの向上、プラスチックの透け防止の効果があります。
サーフェイサーがザラついてしまった箇所は、スポンジヤスリ等で平坦に均しておきます。

ブラックアンドホワイトテクニック

『AFVモデル塗装ガイド』のメインコンテンツの1つとも言えるブラックアンドホワイトテクニックです。
基本塗装の下地処理として車体の明暗をブラックとホワイトで再現しておきます。

ブラック・グレー・ホワイトの3段階で明暗を付けてみました。
参考書に明暗の考え方や付け方など詳しく解説されています。

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AFVモデル塗装ガイド (海外モデラー スーパーテクニック)

基本塗装

下地の明暗を完全に潰さないよう気を付けながら薄めに希釈したジャーマングレーを慎重に乗せていきます。
塗料を普段より薄めに希釈することによって一気に色が乗ってしまうという失敗を軽減でき色に乗り具合をコントロールがしやすくするという狙いがあります。

チッピング

水性ホビーカラーの黒と赤でこげ茶を調色しエッジ部分を中心に筆でチョンチョン塗っていきます。

デカール貼り

デカールはマークセッターを使ってしっかりと密着させます。
リアの段差部は、マークソフターでデカールを軟化させて密着させます。

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細かい部品の筆塗り

細かい部品を筆塗りで仕上げていきます。
車体の基本塗装にラッカー塗料を使っていますので、筆塗りは水性カラーを使用します。
使用する塗料の性質を変えることによって重ね塗り時の下地への影響を減らすことができます。

重ね塗りの基本は、ラッカー<水性アクリル<エナメルです。

基本塗装完了

この段階でもなかなかいい感じです。

ウェザリング

『AFVモデル塗装ガイド』では、油彩絵具によるウェザリング技法が紹介されていますが、今回はお手軽なクレオスのウェザリングカラーを使っていきます。

今回はステインブラウンは使用しました。
ステインブラウンは、油汚れや錆の表現に適しています。

専用の薄め液を含ませた筆で余分なウェザリングカラーをふき取っていきます。
平面部はポンポンっと筆先で叩くように、縦面は重力の方向に引くようにふき取りました。
先ほどは『含ませた』と書きましたが、含ませた溶剤はほとんどティッシュでふき取ってあります。
このほうがきれいに境界がボケてくれます。

全体のバランスを見ながらふき取っていきます。ふき取りすぎた箇所は再度ウェザリングカラーを乗せて修正していきます。

ステインブラウンだけでも一気にリアルな古びた感じが増してきました。

マフラーの錆塗装

戦車のマフラーは排気熱の影響で真っ先に錆始める部分なので、ステインブラウンによる車体のくたびれ具合に合わせて、マフラーを錆びさせることにしました。

黒と赤でこげ茶を調色してマフラー全体に塗っていきます。

ハルレッドをムラになるように乗せていきます。

最後にウェザリングカラーのステインブラウンとラストオレンジをムラムラっと乗せて完成です。
もっと錆びてボロボロに腐食したような表現には、パステルや溶きパテを使って表面のボコボコ感を再現してやると良さそうです。

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完成

大変満足のいく表現に仕上がってくれました。
とくに難しいことはしていないのですが、ブラックアンドホワイトテクニックとウェザリングカラーの効果は絶大ですね。

今回の製作では、フィギュアと足回りはノータッチとなっています。
とくに履帯は無塗装です。
履帯の材質がゴムということで、扱い方がよくわかりませんでした。
次回作までに勉強しておきます。
フィギュアもいろいろ塗料を揃えるのが面倒だったのと戦車はハッチを締めた状態にするつもりでしたので制作していません。
次回はピグメントなどを使ったリアルな泥汚れとフィギュア塗装にも挑戦してみようと思います。

今回お手本とした『AFモデル塗装ガイド』ですが、アマゾンのレビュー評価を読んでもらえば分かりますが、他のモデラーさんからも高い評価を得ている参考書であり、私も同じ意見を持っています。
これから戦車模型を初めてみようかなと思っている人にはぜひおすすめしたい1冊です。

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AFVモデル塗装ガイド (海外モデラー スーパーテクニック)

完成写真

※クリックで拡大します。

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