こんにちは、zbokです。
今回はFUJIMIの日本海軍重巡洋艦 高雄を製作していきます。
艦船模型の製作は、これが3作目になります。
1作目が、駆逐艦 綾波。
2作目が、軽巡洋艦 北上。
そして、
3作目にして重巡洋艦クラスに手をだしてみました。
段々とステップアップです。
それでは、製作開始です。
台座への固定工作
今回はクリアケースに船体を固定できるように加工します。
船体側にナットを埋め込み、Mr.瞬間接着パテで固めていきます。
瞬間系アイテムは作業時間を短縮できるので助かります。
当初は2箇所で止める予定でしたが、ナットの厚みが思ったより厚くて、艦尾側のナットは埋め込むことができませんでした。
残念。
まぁ、1箇所でもいいでしょう。
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Mr.SSP 瞬間接着パテ MJ200
仮組み
甲板を張り合わせていきます。
赤丸の部分は、少し削ってやらないと所定の位置に柱が納まりませんので注意が必要です。
九二式61cm4連装魚雷発射管です。
完成後はほとんど見えなくなります。
三年式二号20.3mm連装主砲あわせて5門です。
合わせ目消し
煙突の合わせ目を処理していきます。
合わせ目処理には瞬間クリアパテを使用しました。
速乾の流し込みで接着して、合わせ目に瞬間クリアパテを塗っていきます。
瞬着クリアパテと硬化スプレーがあれば、時間のかかる合わせ目処理が数分でおわります。
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ガイアノーツ マテリアルシリーズ M-03r 瞬間クリアパテR 10g ホビー用塗装ツール 81008
仮組み2
仮組みの段階で隙間や干渉部分がないか確認していきます。
細かいパーツ類は、ランナーの状態で塗装しゲートは後ほどリタッチします。
クリアパーツのライトは、レンズ部分をマスキングゾルでマスキングしておきます。
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Mr.マスキングゾル改
船体の塗装
甲板をリノリウム色で塗装しました。
軍艦色を塗装するためリノリウムの部分をマスキングしていくのですが、高雄は甲板上の構造物がけっこう入り組んでおり細かいマスキングは困難だと判断し、今回は筆塗り作戦でいくことにしました。
細かいマスキングを省略できるのでけっこう楽に作業できました。
軍艦色を塗りました。
いい感じです。
続いて、甲板の構造物を筆で塗り分けていきます。
思ったよりはみ出さずに塗ることができましたが、
はみ出してしまった箇所は、リノリウム色で再度リタッチします。
煙突、マストの先端部を黒で塗ります。
マスキングテープで真っ直ぐなラインを出して筆塗りで塗り分けました。
艦載艇・艦載機の塗装
艦載艇、艦載機の塗装が終わりました。
主となる色はエアブラシで一気にぬって、細かい部分は筆塗りです。
艦載機のキャンピーは、本体がクリアパーツということを生かしてナイフで塗装を剥がして再現しました。
組み立て
塗装の終わったパーツを組み立てていきます。
組み立てには主に流し込み接着剤を使用しました。
刷毛に接着剤を付けすぎて、余計な部分まで流れていかないよう慎重に作業を進めます。
エッチング手すりの取り付け
今回が初挑戦の試み、
エッチングパーツの手すりの取り付けに挑戦します。
ナイフでエッチングパーツを切り出していくわけですが、
緑のマットの上では、マットが柔らかすぎて刃を押し当てらエッチングパーツが歪んでしまいました。
固いプラスチックの上において切断しました。
デバイダーで拾った長さから少し長めに切り出して、パーツをあわせながら長さを微調整しました。
エッチングパーツの塗装は、金属用のプライマーを先に吹き付けてから塗装したのですが、ピンセットなどで摘むとけっこう簡単に塗装が剥がれてしまいました。
塗装が剥がれた手すりは、筆でリタッチしました。
手すりが付くと一気に緻密感がましてきました。
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フジミ模型 1/700 艦船模型用エッチングシリーズ No.70002 日本海軍艦艇用 手摺/艦橋窓枠セット
艦載機のデカール貼り
艦載機にデカールを貼っていきます。
デカール貼りでは、マークフッターとマークソフターを使います。
マークフッターはノリでマークソフターは軟化剤です。
デカールを貼りたい部分にマークフッターをちょんと塗ってから、デカールをスライドさせます。
デカールの位置の調整は水でもいいのですが、マークフッターにはノリの成分が入っていますので、マークフッターの上を滑らせたほうがよりデカールが密着してくれます。
次に、マークソフターをデカールの上からちょんと塗って、デカールを柔らかくしてより密着させていきます。
尾翼のデカールのはみ出た余白部分なども、マークソフターを塗れば、折れ曲がって縁に密着してくれます。
デカールの余白部分をきれいに切り取とることができればいいのですが、余白の切り取りはけっこう難しいので、マークソフターで曲げてしまうのも手ではないでしょうか。
あとは、主翼のヒノマルもマークソフターを塗ることによって凹モールド部までしっかりと張り付いているのが分かると思います。胴体の曲面部分のヒノマルもマークソフターを塗れば、ぴったりと密着してくれます。
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Mr.マークソフター MS231
ウォッシング・スミイレ
ウォッシングとスミイレを行います。
使用する塗料は、Mr.HOBBYのMr.ウェザリングカラーです。
Mr.ウェザリングカラーは、「スミ入れ」「ウォッシング」に適した油絵具をベースとした専用塗料です。
Mr.ウェザリングカラーはウェザリングに特化したすばらしい特長があるのですが、細かい説明は長くなりますので割愛させていだきます。
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Mr.ウェザリングカラー マルチブラック40ml
空中線
空中線を張っていきます。
空中線にはメタルリギングを使用します。
少々お高いですが、とても使い易いです。
空中線の貼り付けにはゼリータイプの瞬間接着剤を使います。
接着剤の盛り付けには伸ばしランナーを使います。
線を張りたい船体側に接着剤をちょんと盛って、張り線にも接着剤をちょんとつけてから、そっと置いてくるように乗せます。
ポイントは、両方に接着剤が付いていること。
両方に接着剤が付いていることによって、より簡単にくっついてくれます。
また、張り線は両端同時に接着するのではなく、片側ずつ貼り付けます。
片側を接着したら、数分待ちます。
その際の張り線の位置は修正ができますので、ある程度の位置で大丈夫です。
数分後にはそっとさわっても取れない程度には固まっていますので、ピンセットで張り線を目的の位置までそっと動かしてもう片側も接着します。その際には、ちょんと張り線を置いてくるだけですので、船体側にのみ接着剤を塗っておけばいいと思います。
完全に接着剤が乾いてから、はみ出た張り線をカットします。
張り線のカットにはエッチング用ニッパーがおススメです。
エッチングはさみでは、刃の厚みがありすぎて、接着後にギリギリでカットすることができませんでした。
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King TTC ミニエッジニッパー115mm MEN-115
完成
完成です。
ストレート組みのキットに手すりと空中線を張るだけで一気に緻密間が増していい感じに仕上がってくれました。
軽巡だと少し物足りない感じがしましたが、重巡だと艦橋もボリュームがあってけっこう迫力がありますね。
最近は艦船模型がとても楽しくなってきました。
次回は、エッチングパーツとリノリウム押さえの再現に挑戦してみようと思います。
それでは、次回製作をお楽しみに。
次は完成写真です。
完成写真
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