【No.09】戦艦 金剛 製作記

こんにちは、zbokです。
本日より、フジミの1/700スケール、戦艦金剛の製作を開始します。

金剛は、私の好きな戦艦のひとつですので製作が楽しみです。

それでは、続きをどうぞ。

はじめに

フジミの1/700スケール戦艦金剛を純正エッチングパーツを使って制作していきます。はじめに組立説明書を良く読み、組立の手順・塗装の手順・エッチングパーツの取付手順等を把握します。

基本、同色の部分はすべて組み上げてしまい、塗り分けが必要なパーツは塗装の作業性を考慮して塗装後に接着するようにします。

キットの組立説明書とエッチングパーツの組立説明図は、別々になっていますので、この際にエッチングパーツに置き換える箇所を組立説明書にペンでチェックを入れておけば作業効率がよくなります。

台座固定工作

はじめに完成品をケースに固定するための工作をしておきます。
使用するネジは、ステンなべ小ねじM3×8mmです。
船体に埋め込む必要があるため、ナットの厚みは出来るだけ薄いものを選びました。
このサイズのナットなら駆逐艦にも埋め込むことができました。

船体の位置を決め、マスキングテープで仮止めしてドリルで削孔します。
ボルトとナットを仮止めして、ナットをゼリータイプの瞬間接着剤で固定します。
この際、サラサラタイプの瞬間接着剤を使用しますとネジ山まで接着剤が流れ込んでしまう可能性があるので、ゼリータイプを使用します。

高儀 M&M チタンコーティング ドリル刃セット 19本組 D-160
タミヤ モデリング ドリルチャック 74086

パーツの切り出し

艦船模型のパーツは細く薄いパーツが多く、パーツの切り出しには細心の注意が必要です。
何も考えずニッパーの刃を入れると、ニッパーの刃の厚みでパーツが押され簡単に折れてしまいます。

繊細なパーツの切り出しのポイントは、力の逃げ道をつくることです。

写真を見て下さい。
ここで気を付けないといけないのは29番のパーツです。
両側にゲートがついています。
こういうパーツは、エッチングソーを使って片側を切断しておきます。
このひと手間でパーツ切り出し時の破損のリスクをかなり軽減できます。

ボートダビットや連装機銃の椅子なども切り出し時に破損しやすいパーツです。

タミヤ クラフトツールシリーズ No.105 精密ノコギリ III カット用 プラモデル用工具 74105

合わせ目処理

パーツの精度が悪く大きな隙間ができています。
合わせ目を処理する方法は多々ありますが、私の最近のお気に入りは瞬間クリアパテです。
瞬着硬化スプレーを使えば、数分で成形作業に入ることができるうえ、硬化後の硬さも絶妙な硬さでサクサク削れて成形作業も容易に行えます。

クリアパテですので、傷が埋まったかどうかの判断は難しそうですが、埋まっていない場合は、成形時の削りカスが白く詰まるのですぐにわかります。
削った状態で透明なままということはきれいに埋まっているということになります。

サーフェイサーを吹いて仕上がり状態を確認します。

合わせ目処理完了です。

ガイアノーツ マテリアルシリーズ M-03r 瞬間クリアパテR 10g ホビー用塗装ツール 81008

エッチングパーツの取付

艦船模型にような小さいエッチングパーツの加工には、ピンセットベンダーが便利です。

加工したエッチングパーツは、瞬間接着剤を使って固定していきます。

位置合わせが難しいパーツはゼリータイプを少量つけて起点の位置を仮止めし、あとは位置を調整しながらサラサラタイプを流す込むようにすると接着しやすいです。

サラサラタイプの流し込みには、極細ノズルでもいいのですが、私は使い終わったモデラーズナイフの刃の使用をお勧めします。

ナイフの刃の先端でサラサラ接着剤をすくって、接着面に刃を当てると、ピンポイントでさっと流れていってくれます。

瞬間接着剤は、ロックタイトの商品が非常に使いやすくお勧めです。

LOCTITE(ロックタイト) 強力瞬間接着剤 ブラシ付き 多用途 5g LBR-005
LOCTITE(ロックタイト) 強力瞬間接着剤 ピンポインター ゼリー状 多用途 5g LPJ-005
タミヤ クラフトツールシリーズ No.117 ピンセットベンダー (エッチングパーツ用) 74117

木甲板の塗装

はじめにセールカラーを塗ります。

短冊状にカットしたマスキングテープを板目に合わせてランダムに貼っていきます。

タンを塗ります。

マスキングテープを剥がして、Mr.ウェザリングカラーのステインブラウンでウォッシングします。

今回は、2色塗り分け+ステインブラウンで木甲板を再現してみました。

木甲板をマスキングしていきます。

マスキング完了です。
大変でした。
この手間を考えると、木甲板シールの費用対効果は十分にあるかもしれません。

軍艦色を塗ります。
自分のマスキングを信じて、色ムラが出ないようしっかりと吹き付けます。

ペリペリ。
ドキドキ。

マスキング処理が甘かった箇所は、タン色+ステインブラウンでリタッチします。

Mr.ウェザリングカラー ステインブラウン40ml

軍艦色・艦底色の塗装

はじめに艦底色を塗り、艦底部を2mm幅のマスキングテープでマスキングして軍艦色を塗り分けます。
マスキングは、エアブラシの吹き付ける角度に気を付ければ、側面だけで十分です。

きれいに塗り分けることができました。

サーチライトは、レンズ部分にマスキングゾルでマスキングして軍艦色を塗装します。

イーグル模型 2mm x 10mマスキングテープ (イエロー) MT0210

筆塗りによる部分塗装

艦橋構造物などは、リノリウム色を塗ってから、軍艦色を筆塗りで塗り分けます。

艦載機の塗装

迷彩模様は筆塗りで行います。

デカールの貼り付けは、Mr.マークセッターとMr.マークソフターを使用します。マークセッターはノリの成分で、マークソフターはデカール軟化剤です。
デカールを貼りたい箇所に、マークセッターをちょんと塗ってからデカールを置いてきます。
貼り付け面を濡らしておくことによってデカールの位置調整がし易くなります。これについては水でもいいのですが、デカールの接着力も上がるのですマークセッターを使用します。

尾翼のデカールの余白がはみ出ています。
このような小さいデカールは余白をカットするのが難しいので、軟化剤を使って折り曲げて密着させてしまいます。

艦載機、完成です。

Mr.マークソフター MS231
Mr.マークセッター MS232

組立

最終組み立てです。
この段階で、手すりのエッチングパーツを接着していきます。
金剛は、側面の手すりの形状が複雑です。

きれいに接着することができました。

菊花紋章と墨入れ

菊花紋章をゴールドで筆塗りしました。

主砲、副砲の砲身穴をブラックで塗装しました。

錆表現

Mr.ウェザリングカラーを使って錆を表現していきます。
使用するカラーは、ステインブラウンとラストオレンジです。

Mr.ウェザリングカラー ステインブラウン40ml
Mr.ウェザリングカラー ラストオレンジ 40ml

つや消しコート

艶消しを吹いて、艶を整えます。

空中線の張り付け

空中戦は、メタルリギングの0.3号と0.1号を使います。
0.3号は、信号旗ロープ用です。
本来は2本で1セットですが、、、太めの1本で表現します。

今回新しく導入したの社外のエッチングパーツというのが信号旗ロープ用の滑車部分です。
滑車がつくと、精密感が上がります。

空中線は、できる限りネットから資料を集めて張ってみましたが、、だいたいです。

1/700 WWII 艦船汎用 信号桁 海魂 OceanSpirit [H049]
モデルカステン メタルリギング0.1号 約0.06mm (5メートル入)

完成

前作の三笠完成から約1か月です。
今回も無事に完成させることができました。

やはり戦艦級は見ていて迫力がありますね。

完成写真

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

フジミ模型 1/700 特シリーズ No.83 日本海軍高速戦艦 金剛 昭和16年 プラモデル 特83

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